世界には多くの危険な職業がありますが、その中でも「世界一危険な職場」として名高いのがフランスのラ・ジュマン灯台です。この灯台は大西洋の荒波の中に建ち、過去には命がけで勤務する灯台守が存在していました。
そんなラ・ジュマン灯台での勤務は、ネット上で「年収3億円」との噂が立つほど。しかし、本当にそれほどの報酬が支払われていたのでしょうか?
この記事では、ラ・ジュマン灯台の実態や危険性、さらには灯台守という職業の歴史について詳しく解説していきます。
ラ・ジュマン灯台とは?
場所と概要
ラ・ジュマン灯台(Phare de la Jument)は、フランスのブルターニュ地方、イロワーズ海に位置しています。この海域は世界でも特に荒れやすいことで知られ、灯台は激しい高波に常に晒されています。
灯台の高さは約48メートル(マンション15階相当)で、時にはその頂上まで波が押し寄せることもあります。これにより、灯台がまるで海に沈んでいるかのような光景が広がります。
有名な写真
ラ・ジュマン灯台が一躍有名になったのは、巨大な波が灯台を飲み込む瞬間を捉えた写真が公開されたことがきっかけです。この写真には、灯台守が扉を開けたまま巨大な波に飲み込まれそうになっている様子が写されており、まさに「命がけの職場」であったことが伝わります。
実際の年収は?
ネット上では「灯台守の年収は200万ドル(約3億円)」という噂が飛び交っていますが、これは未確認情報です。
ラ・ジュマン灯台は1989年まで有人で運営されていましたが、それ以前の灯台守の正確な給与情報は公開されていません。ただ、極めて過酷な環境で働いていたことを考えると、一般的な職業よりも高い報酬が支払われていた可能性はあります。
しかし、1989年以降は無人化され、現在では完全に自動化されています。そのため、現在は灯台守が存在せず、高額な報酬も発生していません。
灯台の危険度はどれほど?
巨大津波が襲った過去
この灯台は、過去に高さ48メートルの頂上付近まで波が押し寄せたことがあります。これはまさにマンション15階相当の高さの波が押し寄せたということであり、その恐ろしさは想像を絶します。
また、灯台の基礎部分は長年の波の影響を受け、常にコンクリートの劣化が進んでいます。もし大規模な津波や地震が発生すれば、灯台自体が崩壊する可能性もあるでしょう。
過酷な勤務環境
ラ・ジュマン灯台で勤務していた灯台守は、
- 極度の孤独
- 嵐による長期間の孤立
- 限られた物資と通信手段
- 常に命の危険と隣り合わせ
という厳しい状況の中で働いていました。このような環境下では、精神的・肉体的に強靭な人間でなければ耐えられないでしょう。
現在も募集されている灯台守の仕事
ラ・ジュマン灯台のような極限の職場は少なくなりましたが、世界にはまだ灯台守として働ける場所があります。
カリフォルニア州の灯台守募集
例えば、アメリカ・カリフォルニア州のサンフランシスコ湾にあるイーストブラザー島では、灯台兼宿泊施設の管理人を募集していました。
- 勤務形態:カップルでの応募必須
- 年俸:2人で約13万ドル(約1400万円)
- 職務内容:宿泊客の対応、食事の準備、送迎、施設管理など
このように、現在でも灯台管理の仕事は存在しており、高額な報酬が提示されることもあります。
まとめ:あなたはこの灯台で働ける?
ラ・ジュマン灯台のような極端に危険な職場は現代ではほとんど存在しませんが、過去にこの灯台で働いた人々の努力と勇気には敬意を表するべきでしょう。
灯台守の仕事は、孤独と危険が伴う一方で、
- あ海の絶景を独り占めできる
- 特別な職業に就くことができる
- 高額な報酬が得られる可能性がある
というメリットもあります。
しかし、その裏には自然の猛威との戦いがあることを忘れてはいけません。
もしあなたがこの灯台で働けるとしたら、挑戦してみたいと思いますか?それとも、3億円の報酬があったとしても断りますか?