伊藤歩さんの映画やテレビ番組について知りたくて、検索されたんですね。わかります、私も伊藤歩さんって、すごく気になる俳優さんの一人なんです。
ドラマ「昼顔」での怖い妻役の印象が強烈だったかと思えば、「スワロウテイル」や「リリイ・シュシュのすべて」といった若い頃の鮮烈な演技も忘れられませんよね。
最近では「TOKYO VICE」のような国際的な作品でも活躍されていますし、さらにはFF7のティファの声優も務めているなんて、本当に幅広いです。
「伊藤歩さんの主演作は?」「最新の出演情報は?」など、彼女のキャリアをまとめて知りたい方も多いんじゃないでしょうか。
この記事では、伊藤歩さんのデビューから現在までの主要な映画やテレビ番組の情報を、私なりに整理してみました。彼女の多才なキャリアを一緒に振り返っていきましょう。
この記事のポイント
- デビュー作から若い頃の代表作
- キャリアの転機となった『昼顔』
- 声優や国際ドラマなど多彩な活動
- 最新の出演映画やドラマ情報
伊藤歩の映画・テレビ番組:主要作品

まずは、伊藤歩さんのキャリアを語る上で欠かせない、主要な映画やテレビ番組を見ていきましょう。
1993年のデビュー当時から、その才能は際立っていましたよ。
デビュー作と若い頃の出演作
伊藤歩さんの俳優としての公式なデビューは、1993年に公開された映画『水の旅人 侍KIDS』です。当時13歳でした。私も後から知ったんですが、巨匠・大林宣彦監督の作品だったんですね。
実は彼女、俳優デビューの前、6歳の頃からモデルとして活動されていたそうです。
幼い頃から表現の世界にはいたわけですが、この『水の旅人』が俳優としてのキャリアの本格的なスタート地点となりました。
SFファンタジーという独特の世界観の中で、瑞々しい演技を見せていたのが印象的です。

ただ、このデビュー作もさることながら、やはり彼女の名前と顔を一気に日本中に知らしめたのは、この3年後の作品かなと思います。
映画スワロウテイルと受賞歴
伊藤歩さんのキャリアを語る上で、1996年に公開された岩井俊二監督の映画『スワロウテイル』は、まさに金字塔と言ってもいい作品ですよね。絶対に外せません。
この映画は「円が世界で一番強かった頃」の架空の日本にある、移民たちが暮らす街「円都(イェンタウン)」が舞台。
伊藤歩さんが演じたのは、娼婦だった母を亡し、グリコ(Charaさん)に引き取られた孤児の少女「アゲハ」です。
当時まだ16歳だったにもかかわらず、その透明感と、混沌とした世界で必死に生きる力強さを併せ持った演技は、本当に衝撃的でした。
多国籍のキャストの中で、日本語、英語、そして片言の中国語が飛び交う独特の世界観に、アゲハという存在が強烈なリアリティを与えていたと思います。
ヌードシーンにも挑戦するなど、10代とは思えない覚悟を感じさせる役柄でした。
『スワロウテイル』で獲得した主要な賞
この作品での圧倒的な演技は、批評家からも絶賛されました。
その結果が、輝かしい受賞歴に繋がっています。
第20回 日本アカデミー賞(1997年)
- 優秀助演女優賞
- 新人俳優賞
さらに、第11回高崎映画祭でも最優秀新人女優賞を受賞しています。

10代にして「新人賞」だけでなく、すでに実力派の証である「助演女優賞」にもノミネート(優秀賞)されている点が、彼女の才能の早熟さを物語っていますよね。
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彼女の原点ともいえる衝撃作を、ぜひ映像で。
リリイ・シュシュのすべてでの熱演
『スワロウテイル』の衝撃も冷めやらぬ中、2001年に再び岩井俊二監督とタッグを組んだのが、これもまた伝説的な映画『リリイ・シュシュのすべて』です。
実は『スワロウテイル』の後、伊藤歩さんは英語の必要性を感じてニューヨークに語学留学していたそうです。
その留学中に、岩井監督から国際FAXで「面白い役がある」と脚本が送られてきたのが、この作品のきっかけだったとか。
彼女が演じたのは、優等生でピアノも弾きこなす久野陽子。
しかし、過酷ないじめのターゲットにされてしまうという、非常に難しい役どころでした。
インターネットの掲示板が物語の重要な鍵を握るなど、当時としても非常に先鋭的な内容でしたね。
役作りのための「剃髪」
この作品で最も有名なエピソードが、役作りのために実際に剃髪(丸坊主)にしたことです。
いじめによって精神的に追い詰められ、自ら髪を剃るというショッキングなシーン。
女優として、特にまだ若い時期にこの決断をするのは相当な覚悟が必要だったと思いますが、彼女は「髪はまた生えてくるから」と、ためらわなかったそうです。

このプロ意識と度胸が、あの痛々しくも美しい久野陽子というキャラクターを作り上げたんだなと、改めて感服させられます。
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心を揺さぶる名作。
剃髪シーンの覚悟も必見です。
昼顔の怖い妻・北野乃里子役
若い頃のアート系作品での鮮烈なイメージが強かっただけに、2014年のテレビドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)での彼女の姿に、度肝を抜かれた人も多いんじゃないでしょうか。私もその一人です(笑)。
まさに彼女のキャリアにおける「第2の波」というか、世間的な知名度とパブリックイメージを決定づけた「再ブレイク」のきっかけになった作品ですよね。
冷静沈着な「怖い妻」北野乃里子
彼女が演じたのは、主人公(上戸彩さん)の不倫相手となる夫(斎藤工さん)の妻・北野乃里子役。
この乃里子が、とにかく怖かった…。
ヒステリックに怒鳴り散らすタイプではなく、冷静沈着に、知的に、そして執拗に夫と不倫相手を追い詰めていくんです。
あの冷たい視線と、淡々とした口調でつぶやく
というセリフは、ドラマ史に残る名シーンだと思います。
この強烈な「憂い+情念」の演技は、2017年に公開された劇場版『昼顔』でさらにエスカレート。
単なる怒りを超えた、諦めや切なさすら感じさせる骨の髄まで染み入るような恐怖の演技で、観客に深い印象を残しました。

この作品で「伊藤歩=怖い妻」のイメージが確立したと言っても過言ではないですね。
『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』 (ドラマ版 DVD-BOX)
社会現象にもなった「怖い妻」の原点。
主演ドラマ:婚活刑事など
『昼顔』での強烈なインパクトで大ブレイクを果たした翌年の2015年、伊藤歩さんは立て続けに連続ドラマの主演を務めます。
これは彼女のキャリアにとって大きなステップアップでしたね。
『その男、意識高い系。』(2015年)
まずはNHK BSプレミアムで放送された『その男、意識高い系。』。
これが彼女にとって「連続テレビドラマ初主演」作品となりました。
意識高い系の若手社員に振り回されるアラサーの主人公・海老沢美々役を、コミカルかつリアルに演じました。
『婚活刑事』(2015年)
そして同年に、読売テレビ・日本テレビ系で放送された『婚活刑事』。こちらが「民放連続ドラマ初主演」作品です。
『昼顔』の怖いイメージとは180度変わって、彼女が演じたのは、好きになる男性がなぜか必ず犯罪者という、とんでもない運命を持つ女性刑事・天野灯役。
シリアスな役から一転、コメディエンヌとしての才能も見事に開花させました。
深夜ドラマながら高視聴率を記録し、「怖い」だけじゃない伊藤歩の魅力を幅広い層にアピールすることに成功したと思います。

この振り幅の大きさこそ、彼女が実力派と呼ばれる所以ですよね。
| 作品名 | 放送局 | 役名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| その男、意識高い系。 | NHK BSプレミアム | 主演・海老沢美々 | 連続ドラマ初主演 |
| 婚活刑事 | 読売テレビ・日テレ系 | 主演・天野灯 | 民放連続ドラマ初主演 |
伊藤歩の映画・テレビ番組以外の活動

伊藤歩さんの魅力は、映画やテレビ番組の演技だけじゃないんですよね。
特に「声」の仕事は、俳優業とはまた別の、世界的なファンも多いんです。
声優活動:FF7ティファ役
これ、伊藤歩さんのキャリアを語る上で、個人的にすごく面白いポイントだと思うんです。
俳優業のファンと、ゲームのファンで、彼女に対するイメージが全然違うかもしれません。
FF7のヒロイン「ティファ」の声を担当
そうなんです、彼女は世界的な人気を誇る超大作RPG『ファイナルファンタジーVII』シリーズの主要ヒロインの一人、「ティファ・ロックハート」役のボイスキャスト(声優)を長年務めているんです!
ティファといえば、強くて優しくて、でもちょっと脆さもあって…という絶大な人気を誇るキャラクターですよね。彼女の声を、伊藤歩さんが担当されています。
始まりは2005年に公開された映像作品『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』から。
それ以降、関連作品や派生ゲームでもティファの声を一貫して担当し、2020年の『FINAL FANTASY VII REMAKE』、そして2024年発売の最新作『FINAL FANTASY VII REBIRTH』に至るまで、伊藤歩さんのティファは続いています。

俳優業とは全く異なるフィールドで、これだけ巨大なグローバルファン層を獲得しているというのは、彼女のキャリアの本当にユニークな強みですよね。
『FINAL FANTASY VII REBIRTH』 (PS5)
最新のFF7。伊藤歩さんが演じるティファの活躍をゲームで体験!
TOKYO VICEなど国際作品
俳優としての活動も、近年はさらにグローバルに広がっています。
その代表格が、2022年から配信・放送が開始された日米共同制作ドラマ『TOKYO VICE』(HBO Max・WOWOW)ですね。
この作品、製作総指揮があのマイケル・マン監督(映画『ヒート』など)ということで、企画自体がすごいスケールなんですが、伊藤歩さんはメインキャラクターの一人、ミサキ役を堂々と演じています。
アンセル・エルゴートさんや渡辺謙さん、菊地凛子さんといった日米の豪華キャスト陣の中でも、全く見劣りしない存在感を放っていました。
もちろんシーズン2(2024年)にも続投。こういう国際的なビッグプロジェクトで重要な役を任されるのは、彼女の実力が世界基準で認められている証拠かなと思います。
先ほども触れましたが、若い頃に『スワロウテイル』がきっかけでニューヨークに語学留学した経験が、こういうグローバルな現場でのコミュニケーションや演技にも、間違いなく活きているんでしょうね。
最新作:Netflixさよならのつづき
テレビや映画だけでなく、配信系の大型ドラマへの出演も増えています。
記憶に新しい最新の出演作としては、2024年11月14日から全世界で配信が開始されたNetflixシリーズ『さよならのつづき』があります。
主演の有村架純さんが演じる主人公・さえ子が勤めるコーヒー会社の、クールで有能な社長・立石みどり役を演じています。
部下である主人公たちを厳しくも温かく見守るような、物語の重要なポジションですね。
2024年2月には所属事務所との業務提携を発表し、「日本の、世界の、誰かの心の奥に響く演技ができるよう精進していく」とコメントされていました。

その言葉通り、Netflixのような世界同時配信のプラットフォームで活躍の場を広げているのは、まさに有言実行だなと感じます。
2026年公開の最新映画情報
これからの活動も本当に楽しみですが、すでに先の最新映画情報も発表されています。本当に精力的ですよね。
発表されているのは、2026年1月23日公開予定の映画『ただいまって言える場所』です。
主演は鈴木愛理さん。親から自立できない「子供部屋おbaさん」の教師と、「原因不明の不登こu」の生徒がSNSを通じて交流を育む…という現代的なテーマの物語だそうです。
この作品で伊藤歩さんは、不登校の生徒・千花の母親である月岡円香(つおか まどか)役を演じます。
原因不明の不登校の子供を持つ母親…これもまた、一筋縄ではいかない、深い演技が求められる役どころになりそうですね。

今から公開が楽しみです。
公式インスタグラムは?
作品の中での姿も素敵ですが、彼女の「今」や、素顔に近い部分も気になりますよね。
伊藤歩さんは、公式Instagram(@ayumi__ito)を開設されていますよ。
作品の告知はもちろんですが、私が驚いたのは、ご自身で手編みしたニット作品の写真をたくさん投稿されていることです。
セーターや帽子など、どれもプロ顔負けのクオリティで…。
『昼顔』のクールで怖い役柄や、『スワロウテイル』の尖ったイメージとはまた違う、とても温かくてクリエイティブな一面が垣間見えて、すごく興味深いです。

こうしたギャップもまた、伊藤歩さんという俳優の魅力の深さなんだろうなと感じます。
伊藤歩の映画・テレビ番組まとめ
今回は、俳優・伊藤歩さんのキャリアを、主要な映画やテレビ番組、そして声優などの多彩な活動まで、私なりにまとめてみました。
1993年のデビューから30年以上。改めて振り返ってみると、本当に「振り幅の大きい」キャリアですよね。
『スワロウテイル』や『リリイ・シュシュのすべて』といった岩井俊二監督作品で、10代にして日本映画史に残る鮮烈な印象を残した「映画女優」としての顔。
2014年の『昼顔』で、日本中のおTの間に「怖い妻」として強烈なインパクトを与え、一気にパブリックイメージを更新した「テレビドラマ女優」としての顔。
そして、『FF7』のティファ役や『TOKYO VICE』、Netflix作品への出演など、国境やジャンルを超えて活躍する「グローバルな表現者」としての顔。
どのフィールドでも第一線で結果を出し続けているのが本当にすごいです。
これからもどんな映画やテレビ番組で、私たちを驚かせ、魅了してくれるのか、ますます目が離せませんね。
最後までお読み頂きありがとうございます♪


